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ここまでの話についていけないのが約一名。


倭である。


今彼の頭の中では、必死に事実の整理が行われている。


そんなことはおかまいなしに、響が先を促す。


「それで？うちの倭に用があるの？」


「実は・・・倭さんに協力していただきたいことがあるのです・・・」


「それは本当に倭に出来ることなの？」


響が不思議そうな顔で桜を見る。


「ええ、倭さんでなければいけないのです」


真剣な顔をして桜が頷く。


「本当に倭でいいの？」


念を押すように響が聞き返す。




「ええ」


「ちょっと待て。そんな話信じられるか。大体なんだよ、ある組織って」


「それはまだ申し上げるわけにはいきません」


その言葉を聞いて、倭は即答する。


「オコトワリイタシマス」


「手伝ってあげれば？どうせヒマでしょ？」


この男、いつも痛いところをつく。