風使いアシュレイ
時はたち………子供が生まれると同時に女は死んだ…
その子供は…………
黒髪の女の子だった…
シーザーは驚いた…
自分は騙されたのだと…

子供に愛情はもてなかった…
自分の子でもクロウの子でもないからだ…
クロウに世話を頼み…
毎日遊びに明け暮れた…
人が変わったように…

「兄さん…シーザー様は変わられた……そうは思わないか???」
「…………」
「俺はあの女が…」
「…………私は間違っていたのかもしれない…彼女の為にと…」
「結果…どこの誰の子かもわからない…子を育てる事になるなんてな…」
「…………」
子供に罪はない…クロウはかつて愛した者の子を育てる決心をした…


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