風使いアシュレイ
家に光が差し込んだ…
「そろそろ帰らなければ…今頃…クロウが心配しているころだ…」
「おくる…まよう…」
「ライア…すまないな…」
エルフの住家から出ると…シーザーは驚いた…
「ライア様!!」
そこには膝まずくエルフ達…
「その男はお気に召しませんでしたか??」
「…?!」
(??…エルフが平伏す…ライアはエルフの女王!?…か??……なれば……俺は…貢ぎ物として差し出されたのか??………話しに聞く…エルフの女王はまだ若く………人間でいうところの…6歳…実際はその3倍生きているのだが……………)
「きらい…いらない…」
「!!」
エルフ達は驚いた…
「わかっておられるのですか…??我が一族は子孫を残すため…に男がいる…そして知恵をつけるために………人間を食すると…その男はシーザー=アシュレイ…どちらにしても…あなたの相手に申し分ない…」
「いらない…」
「ならば…その男殺すまでです…」
エルフの一人が魔力とは似て非なる力…草や花を操る…操樹術を使い…シーザーを蔦でグルグルと締め上げた……
「ぐっ…………!!」
シーザーの体が押し潰されるように…ギリギリ…と押さえつけられる………痛みで…気を失いかけた瞬間…………柔らかい光がシーザーを包みこみ………術がとけた…………
「アンブレラ!!!いけない!!!!このひと…ころす…いくさに……なる」
「…………」
エルフ達は息をのんだ…
「このひと…きゃく…なかよく…」
「仰せのままに…」
術をかけたエルフ…アンブレラが平伏すと…皆同じように平伏した……


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