風使いアシュレイ

シーザーは城に戻ると…クロウを呼んだ…
「何でしょうか？？」
「……クロウ…お前とは友でいたい…ずっと願っていたが………そうも言っていられないようだ…………」
「どういう意味です…？？」
「私はこの国を出る…エルフの娘と…共に暮らす」
「なっ！！！あの噂は…本当だったのですね…」
クロウの顔は引き攣った…
「クレアはどうする…おつもりです…？？」
「クロウ…お前に任せる…そして…時期…王はお前に…」
「反対です！！」
シーザーは驚いた…自分の事を憎んでいる…そうに違いないはずなのに…
「何故だ？？」
「私はあなたを確かに恨んでいる…友に戻るつもりもない…ですが…王としての…あなたには…尊敬しているのです…」
「………クロウ…お前は…私以上に王の素質があるのだ…私がたまたま…正室の…子であったから王になれた…………お前は私に王の素質があるというが…………引け目を感じて表に立てなかった…逆に………私に…そう言い放つ才能ある…お前がうらやましかった…」
「シーザー様………」
「スッキリした……ハハっ…私の変わりによき王になり…表にたって民を導いてくれないか？？ 」「……あなたは卑怯です…恨めないではないですか…」
久しぶりに…お互いが笑顔になった…それは…雲一つない晴れた日であった…