風使いアシュレイ
「お前に聞きたい事がある…答え次第…命だけは助けてやる…」
緑髪の女はマスクウェルの横たわた頭を踏み付けた…
「…私は…魔封石が欲しかった…その為…よく森に出入りしていたシーザーを狙った…
知っているか…魔封石??あれには…魔法陣で封印しきれなかった魔王の力が封印されているのだよ…今では…他の国は王位継承の際のただの…お飾りになっているようだがね…
だが…おかしな事に…シーザーは持っていなかった……だから…女王に近付けさせたのだが…予想外の事がおこってね…まさか…人間のまね事をして恋に落ちるとは…」
「…くっ……幼いエルフは人間を食べると…知識をえる……か…」
「頭がいいのね…坊や…」
(…しかし…そんな物聞いたことない……兄さんが持っているのか…??)
「知らないっな…たとえ…知ってはいても教えるつもりはない…」
「そう…残念ね…」
「…………」
緑髪の女がマスクウェルに剣先をむけた時…
暖かい光に覆われた…



< 28 / 69 >

この作品をシェア

pagetop