風使いアシュレイ
「シーザー様…」
マスクウェルは赤子を抱きしめていた…
「………その子が……!!!」
振り返るとクロウが立っていた…
「血の臭い…出ていけよ!!」
「うんぎゃ〜ぎゃ〜」
赤子が泣き出した…
「………俺は兄さんより…この子が王になるべきだと……思う……」
「………じぃから聞いた…その子は女の子なのだだそうだ…」
「…………!!?」
「クレアは…シーザー様の子供ではなかった………のか…??」
「……シーザー様は兄さんの事を思って…憎まれるのを…覚悟で嘘をついたんだよ………」
「私は……!?何て事を……!!」
「………」
マスクウェルは子供をあやした…そして…
「決めた…」
「??」
「名前だよ…クリス!!クリス=アシュレイ!!かわいいだろ!!」
マスクウェルは笑った…
「ああ…」
「……この子を育てる……それが…シーザー様やエルフへの償いだ…」
「…………」
二人の男は決心した…


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