風使いアシュレイ
マスクウェルは…泣きじゃくるクレアを抱きしめていた…
我に戻ったクレアは腕を払いのけ…話を切り出した…
「……あの話…」
「………嘘ですよ………」
否定されたが…クレアは続けた…
「…その話…本当なら…………髪の色…風魔法のこと………説明がつく…………………」
「…………」
「本当なのね………??」
「…………………私や兄さんは…あなたの…家族です………」
「違う!!」
「違いありません!!!」
マスクウェルは再び抱きしめる…
「はなして!!はなしてよ!!!」
クレアは胸をたたき付ける………
「はなしません…あなたが泣くと…悲しむ人がいるのです………」
「…………」
マスクウェルはクレアが泣き止むまで抱きしめていた…


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