風使いアシュレイ

魔封石

「これは…??お父様…」
クレアはクロウを見上げた…
「魔封石…魔王の力が封印されている………」
「!!?」
「怖がる事はない…聖女様の力がお守りになられている…」
「………なぜ……??私に…」
クレアは疑問に思った…
「………私の愛する我が子だからだ………」
「…だから…と言って………」
クレアは戸惑った…どうみても石ころにしか見えない上…そんな大事な物…血の繋がりのないものに渡す道理などないからだ………
「……この石には風の力が宿っている…つまり…我々と同じ力が操る事ができるのだ………いや…それ以上の…………」
「………私は…」
「大丈夫だよ…お前は私の子…お前が…この石をつかって…この国を支えてくれる事を………」
そう言うと…クレアを抱きしめた…
「…………」
クレアは…わからなくなっていた…
自分の事を大事にする…クロウやマスクウェルに……
不信感に似たものが芽生えはじめていた…
………
< 43 / 69 >

この作品をシェア

pagetop