風使いアシュレイ
「あはは♪♪こんなところにいたの???」
振り返ると…銀髪の美しい娘がそこにいた…
「……!!??クレア???」
「見てキレイでしょ???」
髪をかきあげるクレアにクリスは睨みつける…
「まぁ…怖い顔…女王の威厳もありゃしない!!!…………まぁ……私が今日から……女王様なのだけど♪♪♪ふふふ♪♪♪♪♪」
そう言うと…手をクリスの方に…狙いを定めた…
「じゃあね♪♪前から…嫌いだったの…もう私の視界に入ってこないでね♪♪♪さ・よ・う・な・ら・♪♪」
魔法が発動させると…クリスに無数の鎌鼬が襲い掛かる…クリスは相殺しようとするが…
魔力は圧倒的にクレアの方が上で…
逆らう事もできず…まるでダンスを踊るように体が浮かび上がり…崖の下へと…降下していった…
「いやあぁあ……」
クリスの声が聞こえなくなるのを確認すると…クレアは…闇に向かって声をかけた…
「魔王様…その…体…お似合いですわ……」
森の闇の中から現れた男………それはクロウの姿だった………魔王は平和な大地に告げた…
『………再び………この地を我に………』

魔王のその声は大地に響きわたり…
海は波をたて…
山はくすぶり火の粉をあげ…
大地を優しくなでていた風は凶器へと変わった…

これは…この地を再び恐怖に陥れる序章にすぎない…

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