風使いアシュレイ
少年は満足していた…
「なんか〜♪しんね〜けど♪♪♪お金がザクザク♪♪♪♪♪」
手には先程盗んだ財布とネックレス…
それらを手に遊ばせる様に余韻に浸っていると…
「ぐふふ…何がザクザクだって??シーマ???」
後ろには…太った男と…それに従う部下達が立っていた…
「げっ!?ガロン!!」
「げっ!!とはガロン様に向かって失礼だよ…シーマくん??」
取り巻きの男が太った男ガロンの機嫌をそこわないように釘をさす…
「その後ろに隠した物…見せてくれよ??」
(嫌だね…あんたの見せてくれは…あげるのと一緒………あ!!?いいこと思い付いた♪♪♪)
「あぁ…あんたには敵わないな…これだよ…」
そういうと少年は薄汚れたネックレスを差し出した…
「これは??これがザクザクだって???」
「アンティークだよ!!アンティーク…これを貴族様に差し出せば…ザクザクと報酬がだな〜♪♪…なんでも…これは…」
少年は財布をガロンの目を盗み自分のぶら下げている鞄にしまい…ペラペラと話し出した…
最初は疑っていたガロンだが少年の口の上手さに疑う予知もなくなっていた…
「なるほどな♪♪このネックレス…貴族には勿体ない…このガロン様にこそ相応しい♪♪♪」
(かかった♪♪ば〜か♪♪♪)
「そうでございますとも♪♪♪」
「ガハハハハ♪♪♪」
「ではでは〜わたくしめはこれで♪♪♪」
少年はそういうとその場を立ち去った…
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