短編置き場・2
避難する人々の流れに乗り、野島と佐々木も裏山に急いでいると、遠くで一機の白いモビルスーツが数機のザクを相手に戦っているのが見えた。

佐々木は足を止め、真剣な面持ちでその戦いに見入った。

「なにしてる。早く逃げないと死ぬぞ」

「見たまえ野島君。君の作った左足はいとも簡単に破壊されているではないか。あれではもう一回溶鉱炉に入れなければ駄目だな。それに引き換え、私の作った右肩の頑丈なこと!回収すればまたすぐにでも使えるぞ」
< 23 / 41 >

この作品をシェア

pagetop