短編置き場・2
「ギラ子さん、自首すれば罪は軽くなります。これは最後の問題なのです、決して間違ってはいけません」

ギラ子はすうっと大きく息を吸った。

体は、もう震えていない。小さく、マイクがほとんど拾えない声で、回答をつぶやいた。

人々が身を乗り出す。

「ファイナルアンサー?」

司会者が真剣な面持ちで、ギラ子に聞き返した。

ギラ子は、まっすぐに目の前の男を見つめ、今度ははっきりした声で、言った。

「ファイナルアンサー」


    おわり
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