短編置き場・2
 街を二人の男が歩いていた。

「おいヤス、今日もパンチラ見るぜ!」

「さすがドラゴンの兄ィ!頼もしいっスよ!」

二人が駅前まで来ると、前方からミニスカートをはいた少女が歩いてきた。

口をつぐみ横目で確認する二人の視界の端で、いたずらな風が彼女のスカートを軽やか
にはためかせ、今日の青空に余計に映える白をちらりと覗かせた。

「やったぜ、純白だ!」

「さすがドラゴンの兄ィ!兄ィについて行けば間違いないッス!」

はしゃぐ男たちに、少女は冷たい目線を送った。

「あら、噂のパンチラのドラゴンさん?あなたは先ほどのを、パンチラだと思っていらっしゃるの?だとしたら、あなたも大したことはないのね」
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