短編置き場・2
「たった今入ったニュースです。東京都町田市で、集団下校中の小学生が、突如、町へ向け絨毯爆撃を開始、今現在も町は小学生たちによる攻撃を受けています。付近の方は防空壕に避難してください」

テレビのニュースキャスターが深刻な顔でこちらを見る。

また今日もか・・・しかし、通報よりニュース報道が先とは、事務の奴らもたるんでいる。

俺はわきに置いてあったライフルを握り立ち上がった。

「秋月君、見ていただいたとおりだ。さっそく、現場に直行してもらえるかな」

後ろから副署長が俺に声をかけてきた。

命令する立場の人間は気楽なもんだ。

俺は無言で警察署を出た。
< 37 / 41 >

この作品をシェア

pagetop