障害を抱えながら
4月あたしは
2年に進級してから


1度実家に帰った



「ただいま」

オカン
「あら珍しい」


「無事に進級できたから…。報告だけでもって思って。」

オカン
「ちゃんとご飯食べてる?仕事とか、遊びが楽しいかもしれないけど、学校も週1でいいから行ってね。オトンも心配してるから…。高校も定時制とかでもいいから、卒業してほしいし。」


「うん。学校は少しずつでも行くよ。ショップの店長からも、バイトの日数減らされたし、バイトのない日は学校ちゃんと行くから。」

オカン
「よっぽど仕事とも、遊びも楽しいんやね。勇太がいなくなってからのちゆみは、ケンカばっかりで手が付けれなかったのにね(笑)たまには家に連れてきなさい。どんな子でも誰も反対しないから。」





久しぶりの会話が
なんか新鮮に感じた



ちらっとオカンをみると

泣いてるような気がした


それが悲しい涙なのか

成長した嬉しい涙なのか



あたしには
全然わからなかった





その日をさかいに

あたしは毎週1回は
学校へ行くようになった



教室には行かないけど


保健室で
勉強をするようになり


テストも
受けるようになった




慧優も毎週ではないけど

2週間に1回は
行くようになった


保健の先生は
あたしと慧優が
同棲しているのを
知ってる



2人で登校すれば
夫婦がやっと
そろったと言われ



1人で登校すれば
別れたんか?
と笑われ


気が付くと学校でも
公認のカップルになってた
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