ツンツンデレ彼女
「キャー!かっこいい!名前なんて言うんですか?!」
「先生、何歳ー?彼女はいてるんですかー?」
次々と上がる女生徒の黄色い声。
まぁ、当然っちゃ当然やな。俺かっこいいし。
それに、やっぱり女の子はキャーキャー騒いでるくらいがちょうどいいな、うん。
そっちのんが絶対可愛い。
「えー…名前は中桐 晋。年齢は25歳。彼女は募集中やでー」
「じゃあ中桐先生好きなタイプはー?」
一番前の席のいかにも遊び慣れてる感じの女の子が質問してきた。
好きなタイプか………。チラッとなぜか森田を見てしまう俺。
………ん?なんや?……口パク?
し か い に い れ な い で く だ さ い
……………。
上等じゃねぇか、あのアマ。
「ねーねー。タイプはぁ??」
「あ、タイプね、タイプ。やっぱりあれやな。視界に入れるなとか可愛いげないこと言わん奴やな」
「何それぇー!アハハ。先生、私は視界にじゃんじゃん入れちゃってぇー」
「私もー」
笑うクラスメイト達。ただ一人森田だけは俺を睨んでいた。