ツンツンデレ彼女
「はぁ………あなたあれですね。自意識過剰の上に被害妄想まで激しいんですか。救いようのない頭の悪さですね。それでよく教員になれたものですね」
芋女の言葉が俺の硝子のような繊細な心にグサグサと突き刺さる。
もうやだ、この子。
「誰も嫌いなんて言ってないじゃないですか」
えっ!!
思わず森田の方を振り向く俺。
だって!?今、あの森田が嫌いじゃないって………!!!
彼女の顔を見るとあの時のように顔を真っ赤にさせている。
「……し、視界に入れないで下さい」
毒舌女森田がどもったぁぁぁぁ!!
よっぽど照れてるのか俯く彼女。
やばい…可愛い。
「なぁ………お前ってただのツンデレだったり………」
「あ、有り得ないです!あなたどれだけ妄想激しいんですか?その頭の中いっぱいに綿でも詰まってるんじゃないんですか?」
前言撤回。
どうやらツンデレではなくツンツンデレなようです、彼女。