ツンツンデレ彼女
ドS男登場
教師になって早三日。
あれから何だかんだ言って森田は俺が視界に入れても怒らなくはなった。
怒らなくはなったけど………。
「朝からその下品な卑猥顔を見るなんて私の今日一日はきっと最悪なものになるんでしょうね。もはやあなたに出会った時から私の人生は決まったも同然ですが。きっととんでもない人生になるに違いないでしょうね。どう責任とってくれるんですか。死んで償って下さい。あ、でも死なれたらそれはそれで気分が悪いので南極あたりに移住してくれると有り難いです。あなたの死体を見たらきっと嘔吐が止まらないでしょうから」
あいからわずの嫌味。
よくもまぁこんなに喋れることで………。
だいたい俺に出会った時点でとんでもないってどんだけ安い人生やねん。
大袈裟すぎるやろ。
「………」
「黙秘ですか。都合良いですね。やだやだ、これだから大人は。是非ともこんな汚い大人にだけはなりたくないですね」
俺はそんな汚い暴言を吐き散らすお前がやだやだ。
「中桐せんせぇ〜」
そこへあの遊び慣れてそうな女生徒がやって来た。
彼女の名前は西田 杏奈。
森田の次に名前を覚えた生徒だ。
何しろ俺に好意剥き出しなんやもん。覚えないわけない。
やっぱり女はこうでないとあかんわ。