ツンツンデレ彼女
原石美人
「はぁ………」
職員室内に響き渡る俺の深い溜息。
本間神経擦り減ってくるわ。
あの三浦の恐ろしい自己紹介を聞いてからすっかり無口になる生徒たち。
ただ西田、野田、森田、三浦を除いてだが。
あれから三浦は更に俺を追い詰めてきやがり………。それに加担する森田。
まぁ、クラスメート達の目もあってか自粛はしていたが。
そんな二人から一生懸命俺を庇う西田、野田の二人。
うん、健気で可愛いやないか。
先生、そういう子好きやよ。
二人は間違いなく体育の成績5やな。三浦は1じゃ、あの腹黒男め。
これ決定な、決定。
「どうしたんですか、溜息なんかついちゃって」
そんな事を悶々と考えていると隣の席の別嬪さん先生が声をかけてきた。
誰やったっけ?
朝、あのハゲが色んな先生の説明しとったけど聞いてなかったわ。
「えーっと………」
「あ、私相川左京です。担当は国語」
あ、そうそう!この別嬪さん、確か相川さんやったな、名前!
「三日目だし大変ですよね。きっと慣れないことばかりでお疲れなんじゃないですか?わからないこととかあれば是非私に聞いて下さいね」
あんなん一生慣れられへん気する。
「はは、ありがとうございます」
とりあえず女性専用営業スマイルな俺。