Re
第一章

出逢い

Reと一緒に住みはじめて 9カ月がたっていた 自分自身が一番 予測もしていなかった事だ彼とはじめて出逢ったのは 職場だった… ドデカイ単車に股がりReはやって来た アルバイトの面接待ちの間 Reはケツポケットから携帯を取り出しイスに腰掛け ヒジをヒザあたりに置き 前のめりになって 携帯を操作していた… 今時の若いお兄ちゃん(笑)そう 思った が…なぜか その綺麗なラインの横顔から目が離せなかった Reは10代後半だった でも 見た目は20代半ば 身体つきは ガッチリしていて 少年の、か細さはない 鋭い目が笑顔になると やたら 可愛い顔に変わる 不思議な奴だ 職場では すぐに 打ち解け 責任感が強く みんなから 信頼を受けていた 言わば 人気者… 年齢のいった パートのおばちゃんとも 仲良くなんでも 話してる様子だった でも あたしとは、はなぜか 仕事以外の話はほとんどせず 彼の事は 何も知らなかった ただ 10代なのに 吸ってるタバコは あたしと同じ銘柄、Reが乗ってる単車は あたしが昔 股がってた 単車の前進の古い型の物だったと、言う事くらい… つまりは あたしだけが 共通点を見つけただけ それを話題に話するのも 遠慮していた ある日休憩時間に めずらしくコー
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