黒板とノートと三角定規
「お前ウリしてんのか?」



その言葉にドキットして、顔をあげる。



顔をあげた瞬間は・・また、さっき見た優しい笑顔。



耳元で話しかけてきた、冷たい様子はどこにもなくて・・


「いいなぁー美香!何話したの?」


どうやらリンカには聞こえていないようだ。




「なんでもないよ?あんまりぶすくれた顔してるから、おはようって僕から挨拶したんだ。」


同意を求めるような、笑顔に思わず引きつり笑顔をしながらうなずいてしまった。





あのセンコー・・・




猫かぶってる・・・




< 33 / 64 >

この作品をシェア

pagetop