黒板とノートと三角定規
海野先生は、壁にもたれながらこっちを見ている。

今朝の事もあるし、本当この先生は嫌いだ。

また、何か言われたくないから足早に通りしすぎようとした時。

「美香!おまえ…今日放課後残りだからな」


突然降ってきた言葉に、びっくり!

「…はぁ?何それ。ありえないんだけど?」


めちゃめちゃ嫌な顔して、睨んでみたけど

「教室で待ってるぞ」

なんて、爽やかな笑顔で去っていく。


絶対に…行くもんか!



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