黒板とノートと三角定規
本当はね…

わかってるんだ。


家にいても、家族に無視されるし

私の居場所なんて…


何処にもないから…


こんなに、寂しい夜は…


誰でもいいの…

抱いていて欲しいよ。


冷え切った心は、埋まらないけれど


肌と肌が唯一私を安心させる。


それが…どんなに嫌なオヤジ相手だって…


あの家にいるよりは、マシだから…



< 43 / 64 >

この作品をシェア

pagetop