黒板とノートと三角定規
ほんの少しの眠りについたら・・久しぶりに年の離れた妹が部屋にやってきたみたいだった。

「おねぇちゃん?」


ちぃさな声で、母親に見つからないようにきた様だ。



「んー?加奈子。どうしたの?」

「朝だよ?遅刻したらまた、ママに怒られると思って起こしに来たの」


妹の加奈子だけ、唯一私に話しかけてくれる家族。


「そっか。ありがとう。ここにいると怒られるからもう行きなさいね」

「うん!」


うれしそうに笑うと加奈子が部屋から出て行こうとしたとき、加奈子は立ち止まり、こんな質問をしてきた。






「どうして・・おねぇちゃんだけ嫌われてるの?」










そんなの・・わかんないよ・・



こっちが知りたい理由だよ・・







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