黒板とノートと三角定規
「じゃあ。行ってきます」

「気をつけてね」


「ばぁちゃん、今夜は待たなくていいから」


しわくちゃな顔を笑顔にして、にっこりと頷いている。





□ □ □


「うぃーす!ケイゴ」


「ちぃーす。大地」




いつもの時間に高校に到着。



「大地昨日お持ち帰りできたのか?」

「いあーだめだったよ」


男の俺が思うのもへんだけど、こいつ結構いいやつだし、



それなりに男前だと思うだけどなぁ。


「そっかぁ。足くせぇから女こねぇんだな・・きっと」


「臭くねぇよ。嗅んでみるか?ジャスミンの香りするぞ?」



「するかよ!」














< 54 / 64 >

この作品をシェア

pagetop