【短編】弁当男子とバレンタイン
男子の場合
うわ…。
女の人ばっかり…。
やっぱり帰ろうかな…。
きびすをかえした瞬間、怪しい人が目に入った。
柱の陰に隠れたり出てきたり。
ずどんと落ち込んで首を振ってる。
かと思えば、天を仰いでガッツポーズ。
なにしてんだ?
「笠原?」
「さ…酒井君!!」
笠原も同期の女子。
いつも綾とつるんでる。
綾が騒がしい分、大人しくて目立たないけど、実はかなり天然。
実際、動き怪しいし。
だけど、控え目でかわいい所もある。
ハマると目が離せなくなるタイプだな。
「買い物?」
「ううん、アレ…。」
指差したのは『世界のチョコレート展』。
女の人ばっかり…。
やっぱり帰ろうかな…。
きびすをかえした瞬間、怪しい人が目に入った。
柱の陰に隠れたり出てきたり。
ずどんと落ち込んで首を振ってる。
かと思えば、天を仰いでガッツポーズ。
なにしてんだ?
「笠原?」
「さ…酒井君!!」
笠原も同期の女子。
いつも綾とつるんでる。
綾が騒がしい分、大人しくて目立たないけど、実はかなり天然。
実際、動き怪しいし。
だけど、控え目でかわいい所もある。
ハマると目が離せなくなるタイプだな。
「買い物?」
「ううん、アレ…。」
指差したのは『世界のチョコレート展』。