【短編】弁当男子とバレンタイン

女子の場合

うわ…。


来ちゃった…。


やっぱり帰ろうかな…。会えるとも限らないし…。

いや…でも、綾も巧君も応援してくれたから…。

でもでも…、私なんかが…無理だよ…。

だけどせっかくのチャンスなんだから!!


どうしよう〜。


「笠原?」


この声は…。


「さ…酒井君!!」


見つかっちゃった!!

ってか、会えちゃった…。


「買い物?」


「ううん、アレ…。」


戸惑いながら私は看板を指差した。
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