【短編】弁当男子とバレンタイン
「何?」



「…あの…。」


受け取ると、さっきまで嗅いでいた香りが蘇る。


まさか…


「え…?チョコ…レート?」



笠原は真っ赤な顔をして静かに頷いた。アレ?この袋はデパートのじゃないし、第一、朝からこれ持ってたよな?


何で持ってんの?


朝会ったのは偶然…?


偶然じゃない…?



アレ?


ハテナがぐるぐるする。


「え?どうして…?」
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