【短編】弁当男子とバレンタイン
「うわっ!!びっくりさせないでよ、巧!!」


「何?何?俺も混ぜてよ。」


巧君なら酒井君と仲良いし、彼女の事知ってるかも。


でも…恥ずかしくて聞けないよ…。


そんな私を見かねてか、綾が切り出した。


「ねぇ、巧。優介の彼女ってどんな人?」


「あ…綾!!」


巧君は綾と私を見た後、ちょっぴり考えてからにやりと笑った。



「はは〜ん。笠原ってば優介にホの字だな〜?」

「たっ…巧君っ!!」


私は耳まで真っ赤になった。


「そうなのよ。なのにこの子ってば照れちゃって。」

「あ…綾っ!!」


恥ずかしくて溶けそう…。
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