もう一度…
入学式は無事終わった…



この学校は1学年に1クラスしかない。
だから、私と悠智は同じクラスだ。

なんで…せっかく離れる決心がついたのに…




教室に入ると黒板に《席は自由に》
と書いてあった。
とりあえず窓際に座るか…



私が席に着いたとき悠智が教室に入ってきた。


そして私の隣に座ってきた。



私が席を移動しようとすると、

「もう逃がさないぞ。お願いだもう一度…もう一度だけチャンスをくれ!!」

『チャンスって何の??』

「お前を守るチャンスを…」


『無理に決まってるじゃない。私、悠ちゃ…いえ玲藤君とは関わらないって決めたの。』


「玲藤君ってなんだよ!?なんでいつもみたいに『悠ちゃん』って呼ばないんだよ!おい優!」
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