オリジナル・レイズ
その時だった。
…何か感じた。
でも、この辺りには何もない。
だって私は…
ずっとひとりぼっちだったのだから。
誰――…?
≪生まれてきた意味を知らぬ可哀想な星よ≫
≪生命の吐息を感じてみなさい≫
…誰だろう。
声の主ではない。
誰かが私を見つめている。
声に従い、私は耳を澄ませてみた。
生命の吐息が聞こえる。
この宇宙の、ずっとずっと遠くから。
遥か彼方の青い星に、
たった一人だけ
私を見つけてくれた人がいる。