オリジナル・レイズ

そしてすぐ、二人で顔を見合わせる。


「すっげー!めっちゃラッキー」


全くんはぴょんぴょん跳ねている。
可愛いなぁ。



「ツバサ、お願いしたか?」


「えっ?」


「流れ星にお願い事だよ」




流れ星にお願い事?
そんな風習があったんだ。

…願い事…




「全くんはお願いしたの?」


「無理だし!あんな早い光の筋が見えている間に、3回も唱えなきゃいけないんだぜ」



そうだったんだ。

そりゃ無理に決まってる。

でも…



「今からでもいいんじゃない?私、お願いごとしよーっと」


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