オリジナル・レイズ
「ああ…まぁ、部活動として認定されるかは別だがな。部員はお前一人なわけだし…。まぁ頑張れよ」
「ヒャッホー!!さんきゅーセンセー」
高遠は思い切りガッツポーズをした。
「…有り得ない。こんな速度で化学反応が起きているなんて。普通は何億年もかけて、ゆっくりと死んでいくんじゃないのか、星ってのは…」
喜ぶ高遠をよそに、渡は怪訝な顔で星を見つめる。
「まるで死の呪いじゃないか」
高遠 全
15歳
身長は170ちょい
細身でピアスなし
黒髪だが、無造作に立てた髪はボサボサだ。
ごくごく普通の高校1年生。
彼には、密かに夢があった。
“宇宙飛行士になる”
彼は星を探していた。
どうしても見つけ出したい星があったのだ。
しかし、宇宙飛行士を目指すにあたっての具体案は特になく、高校では、中学の頃からやっていたバスケを続けるつもりだった。