オリジナル・レイズ
足をとられ、砂浜に倒れこむ。
すぐに起き上がろうとしたが、無理矢理仰向けにされ、男は私の上に乗った。
「すぐ済むからよ、騒ぐんじゃねえぞ…」
その手にはナイフ。
私の顔にナイフをつきつけながら、片方の手で自分のズボンを脱ぎだした。
動けない…
声も出ない
怖い
怖い
怖い
その時
偶然にも、夜空に流れ星が見えた。
次の瞬間、私の上に乗っていた男が誰かに殴り倒された。
すると男は、ひぃ、ごめんなさいと言いながら逃げて行ってしまった。
ナイフも置きっぱなしで、ズボンを上げながら、慌てて走っていく。