オリジナル・レイズ

足をとられ、砂浜に倒れこむ。

すぐに起き上がろうとしたが、無理矢理仰向けにされ、男は私の上に乗った。


「すぐ済むからよ、騒ぐんじゃねえぞ…」


その手にはナイフ。

私の顔にナイフをつきつけながら、片方の手で自分のズボンを脱ぎだした。





動けない…

声も出ない


怖い
怖い
怖い





その時



偶然にも、夜空に流れ星が見えた。




次の瞬間、私の上に乗っていた男が誰かに殴り倒された。


すると男は、ひぃ、ごめんなさいと言いながら逃げて行ってしまった。

ナイフも置きっぱなしで、ズボンを上げながら、慌てて走っていく。


< 43 / 220 >

この作品をシェア

pagetop