空の涙 君の手で
日曜日…。

何着てこう…。

告白って…やっぱり緊張する…。

でも、できるだけ、可愛く見せたいから…。

先輩と一緒にいても、できるだけつりあうように…。

ちょっとでも、奈七先輩に追いつけるように…。


はぁはぁ…。

十分前に公園についた。

「ん~…。まだ来てないよね…。」

時計を見て、ちょっとドキドキする…。

胸に手を当てて、頑張れ…夏那って…。

その時…あたしの愛しい愛しい人の声…。

『夏那ちゃん♪ほんとに、久しぶりだね!!!』

また、あの笑顔で笑ってくれた…。

「あ…はい…。会えて、嬉しいです。」

あたしは、できるだけ笑顔で答えた。

『ん~…。立ってるままじゃつらいからベンチに座ろう!!!』

先輩のちょっとした心ずかいに胸がキュンとなる…。

「あ…はい…。」

ちょっとだけ、距離をおいて座った。

先輩はあんまり気にしてないみたい…。

『…で、何の用??』

先輩が、笑って聞いてくる。

言いにくいなぁ…。

どうしよう…。

もう、元の関係には、戻れないかもしれないんだよ…。

いいの??

夏那…それでいいの??

元の先輩が見れなくなってもいいの??

もう、笑ってくれなくてもいいの??

後悔しないの??

もう、傘さしてもらえなくなってもいいの??

もう…隣で笑えなくってもいいの??

先輩の隣は…あたしじゃなくっていいの??

雨が…降ってもいいの??

先輩に…振られてもいいの??



後悔はしない…。

本気でぶつかるよ…先輩…。

届けたいこの思い!!!

響け恋の詩!!!



「あの…!!!あたし…先輩が…先輩が……あの…スッ…スキです!!!」

い…言っちゃった…。


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