空の涙 君の手で
RURURURURU♪

出てくれるかなぁ…。

あんな爆弾発言のあとだしなぁ((笑

今ではこんなにも笑えるようになっていた。

『……もしもし?』

いつもにない先輩の暗い声。

「先輩…??どしたんですか??らしくないですよ??」

私はいつも通りふるまった。

『あぁ…まぁな。夏那ちゃんか??なんだいきなり…なんかあったんか??』

電話の奥の先輩は本気で心配もしていないようだった。

「いえ…、先輩との…心との…決着をつけたくて((笑」

私は苦笑いをした。

電話なんかで表情が分かるわけがないのに…。

今なら、先輩の表情が分かりそうだよ…。

分かる気がする…なんだか…手に取るように…。

『はは…強いな、夏那ちゃんは…。』

そう言って先輩は泣きだした。

「え…?先輩??何でですか??泣きたいのはこっちですよ…。」

私は必死に涙をこらえていた。

『そやな…そうやよな…夏那ちゃん…んで…用事…は??』

先輩はしゃくり上げながら聞いてくれた。

今、私は伝えるということの大切さをしっかり感じたような気がする。

「あの…先輩…
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