空の涙 君の手で
私の素直な気持ち…。

「私は今でも先輩が好きかもしれません。でも先輩には彼女がいるんでしょ??知った時は泣きたかったですよ…ってか泣きました。優しくしてくれた時間。笑ってくれた顔。繋いでくれた手。一緒に座ったベンチ。雨の日…急に晴れたあの日…。全部…全部大好きでした。でも昨日で分かりました。私じゃだめなんですね…。
大事にしてくれてありがとうございました。また連絡くださいね??待ってますから…。」

私はそれで電話を切ろうとした。

突然、先輩からの声で手が止まった。

『夏那ちゃん!!!』

愛しい人が読んでくれるこの名前…。

最後なんだな…これで…。

「なんですか??」

なぜか期待してた…。

なんか…言ってくれるんでしょ??

ってね…。

先輩がゆっくり話し始めた。
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