一途なカノジョ。
春嘉
春嘉は人見知りが激しいのか
クッションで顔を隠し
なんも喋らんかったな

ちっちゃくて
細くて、震えてて

まるで仔猫みたいに
可愛いかった・・・。


春嘉は慣れてきたんか
次第に喋ってくれるようになった

よう喋るお前は
明るくて、人なつっこくて
やっぱ仔猫しか思えへん。

俺は用事があったから
家に帰った

帰ってから春嘉が気になって
ダチにアドレスを聞いて
メールをした。

『今日遊んだ雅樹やで!
春嘉ちゃんよろしくな★』


『よろしく!
春嘉でええで?
ゥチも雅樹って呼ぶわ★』


メールはその日で
終わった


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