想い日和 <短>
――青空の下
高い空と向かい合って
ひんやり冷たい空気を
思い切り吸い込む
――あの日
私の中で弾けた何かを
「恋」と名付けた
迷子みたいに頼りない
行方知らずなこの想い
弱さと揺るぎなさと
愛しさと躊躇いと
切なさと強さを……
全部全部
ひとつにまとめて……
持て余した想いは
私の中から溢れ出る
ほんの些細な
たった一言――
小さな勇気で
私の世界は
白銀の雪景色になる
――「好きです」