1番の笑顔を
悠里は一旦切って、また口を開いた。

「だけど、私が給食こぼした時…
涼は私に給食をくれたよね。覚えてるかな?」

「うん、覚えてるよ。」

私は懸命にあの時のことを思い出す。

『私は弁当持ってきてるから、給食いらないよ。
あんたが食べれば?』

何て言った気がする。

「良かった!…あの時も、無愛想だなぁーって思ってたけど
優しい所あんじゃん?
って思ってた。
クラスの誰かが困ってるとちゃんと助けてくれる。

私、給食事件で涼のこと好きになった。

それから私は、いつも涼にくっついてたよね。
最初は呆れ顔だったけど、だんだん心開いてくれたよねっ!」

私、そんな人間だったっけ…

うん、途中から悠里に心開いてた気した。
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