1番の笑顔を
「え…?」
「…なーんてね!
私も早く彼氏が欲しいって事よーっ!」

絢乃はまた、笑顔に戻った。

さっきの顔は何だったのかな。

すごくすごく哀しそうだった。

まるで捨てたれた子犬の目だった。
誰かに愛されたい…という目だった。


「あ、俊介おはよ~!!」
「おう!絢乃おはよ!


あー!!!涼ちゃん!!
昨日メールぶちっただろー!!!
俺ずっと待ってたんだぞ!!
お陰で目にクマがー!!!」

みんなは「はは」って笑ってた。

「あ、ごめん。考え事してたの。」


「…?。まぁーいいよ!!」

「み―――んな!!おはよーございます!!
昨日、入学式だって言うのに、
先生は大切な用事があって、これませんでした!!
今日から、担任になる
若竹末来です!よろしくねー☆」

フレンドリーそうな先生だった。
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