1番の笑顔を
「嘘の笑顔の理由」

★絢乃★

私はいらない子だ。
パパが死んだのは私のせいなんだ…。

私はゆっくりと昔の事を思い出す。

小学校1年生の私は、
“愛”などくだらない事なんて
気にしてなかった。

愛なら、ママやパパからいっぱい貰っ“てた”から。

あの時までは…。

―――――――――………


「俊ちゃん俊ちゃんー♪
明日休日でしょぉぉ??
絢ねぇ、明日パパと遊園地行くのぉーっ♪
良いでしょー!!」

本当楽しみだなぁ~♪
新しい服買ってもらえるー♪

ママは仕事だもんね…。

一緒に行きたいけど。

「いいな!!僕んち父さんと母さん仕事だからな!!
楽しめよ!!」

「うんー!!!!」

言われなくても絶対絶対楽しんでやる!!
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