1番の笑顔を
『もしもし…俊介??私どうすれば良いのか…ヒック
分かんな…ヒック 訳分かんないよぉ…ヒック』

パパがいない。
ママにも捨てられ、
中村くんにも裏切られた。
頼れるのは、信じれるのは俊介だけだった。
『どこに居るんだよ!!今から迎えに行くから!!待っとけ!!』

神様は私が嫌いなんだ…。
嫌いだから、意地悪ばっかりしてるんでしょ…。

「絢乃!!!お前、大丈夫か?」
息を切らしながら、俊介が走ってきた。

「俊介ぇぇ…!!!!
遊ばれてたっ!!中村くんが…浮気相手がぁぁぁっっ…ぐすんぐすん」

私は、俊介に抱きついた。
「お…おい。絢乃??」

それから俊介は何も言わずに私の背中をさすってくれた。
何も聞かずによしよししてくれた。

ありがとね…。

もう簡単に人なんか信用しない…。
絶対に。

そう決めたのに…。


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