犬神さまのお嫁さま
「ったく、初夜だっつーのにぐーすか寝やがって…。起きるまで待ってたらこっちも寝ちまったし」
希彦は不機嫌そうに唇を尖らせそう言うとフローリングの上にどっかり胡坐を掻いた。
よほど腹が立っているのかイライラした表情で寝グセだらけの頭を掻きむしっている。
…一応、起きるまで待とうとはしたんだ。
まぁそれ以前に全裸でベッドに潜り込むっつーところで大問題なんだけど。
「ていうかアンタと夫婦になった覚えなんてないから!」
「何だと!楓の両親に挨拶は済んでるし一つ屋根の下に寝屋を共にするというのは夫婦の証だろう!」
「アンタはただの居候でしょ!!」
「お前、いい加減に俺を認めろ!それが夫に対する態度か!」
「アンタの嫁じゃないんだから当り前の態度でしょうが!」
言い争いが一気にヒートアップしていく。
お互い主張を曲げる気がないのでそうなるのは当り前だろう。
ギャアギャアとお互いの主張をぶつけ合う言葉の応酬は先に堪忍袋の緒が切れた希彦によって終止符が打たれた。
希彦は不機嫌そうに唇を尖らせそう言うとフローリングの上にどっかり胡坐を掻いた。
よほど腹が立っているのかイライラした表情で寝グセだらけの頭を掻きむしっている。
…一応、起きるまで待とうとはしたんだ。
まぁそれ以前に全裸でベッドに潜り込むっつーところで大問題なんだけど。
「ていうかアンタと夫婦になった覚えなんてないから!」
「何だと!楓の両親に挨拶は済んでるし一つ屋根の下に寝屋を共にするというのは夫婦の証だろう!」
「アンタはただの居候でしょ!!」
「お前、いい加減に俺を認めろ!それが夫に対する態度か!」
「アンタの嫁じゃないんだから当り前の態度でしょうが!」
言い争いが一気にヒートアップしていく。
お互い主張を曲げる気がないのでそうなるのは当り前だろう。
ギャアギャアとお互いの主張をぶつけ合う言葉の応酬は先に堪忍袋の緒が切れた希彦によって終止符が打たれた。