犬神さまのお嫁さま
 2人の遣り取りに周りにいたクラスの男子がざわついた。

 確かにこののほほん口調の美沙都がそこまでの悪女とは想像もつくまい。

 だけどこののほほん口調の超適当発言と猫のような気まぐれ行動で男共を煙に巻くのだ。あなおそろしや。


 美沙都が駄目ならもう頼るところは1つしかない!

 私はくわっ!と菜穂を見据えると間髪要れずに申し出る。



 「菜穂、委員長としてもあんな問題児放って置けないでしょ?!」

 「確かに問題児だけど私一人で面倒見なきゃならない問題でもないでしょう?」

 「そこを何とか!ほら、菜穂ならしっかりしてるし犬神とバランスよさそうじゃない!」
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