犬神さまのお嫁さま
 「ちょっと放しなさいよ!はーなーせー!!」

 「嫌だと言っただろう。物分かりの悪い」

 「おーお熱いねぇ」

 「そう言えば犬神君、なんでそんなに楓を未来の伴侶にしたいの?」



 犬神の腕から逃れようとする私、私の動きを封じようとする犬神、犬神と私をを茶化す美沙都。

 そこに菜穂が多分クラス全員が感じているだろう疑問を口にした。

 …たしかにそれは気になる。だってどう考えても私が選ばれる理由って思いつかないもん。
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