★俺様の大切な姫★
第3章 サタン降臨
「失恋してドン底まで落ちていって立ち直れない人だ」
「それって…」
「今の明美だ」
「鍵が見えたら呼びますが…掟の方は大丈夫ですか?」
「ああ、どうにかする」
「わかりました。明美の世界に行ってきます」
「頼む!もう時間がない急いでくれ」
ダークは急いで明美の居る世界にまたやって来た…
「掟をどうにかするって、何を考えているのだサタン様は…」
その頃 明美の部屋にはドス黒い空気が漂っていたので、ダークは驚いていた…
「何だコレは!」
すると、明美の胸の辺りが光出した。よ~く見ると真赤な鍵が浮いていた…
「まさかコレが鍵?」
ダークは慌てて特殊な連絡方法で魔界のサタンに伝えた…
「サタン様 大変です!今スグ明美の所まで」
すると、サタンはダークの目の前に現れたので一言…
「サタン様 お早いですな…」
「そんな事はどうでもいい」
「はい」
「明美と会話はしたのか?」
「まだ ですが…」
「とにかく鍵を俺様が預かる」
そう言ってサタンは浮いている、明美の心の鍵を取り、光の球に封印した…
「これからどうしたら…」
サタンが悩んでいたらダークが言った…
「サタン様 そろそろ明美とサタン様の関係を教えては貰えないですか?」
すると、サタンは話し始めた…
「あれは俺様がまだ、ダークと同じだった頃…、掟を破り人間界にやって来た時だった。人間界に着いた直後に、車と人の事故を見た、その人って言うのが明美だった。俺様は『生と死』の狭間に居た明美を助けたんだ。その時は何も考えてなかった…」
「?」
「初めて明美を見た時に不思議な気持ちになった。懐かしいような…」
「不思議な気持ちとは?」
「もう、いいだろう!」
そう言ってサタンは話を止めた。気になっていたけど それ以上は聞いたらいけない
と思ったのでダークは黙ったままだった…