★俺様の大切な姫★
★悩み
「明美が俺様を好きになれば、その意味が分かるよ」
「私がサタンを好きにって…考えた事もなかった」
「何だかショックだ」
「何で?」
「もういい」
サタンの心の声 【俺様だけが明美を好きなんだなぁ…俺様は後、何年待てばいいんだ待ちくたびれた】
サタンの様子が変なので明美は気になっていた…
「サタン?どうしたの?」
「何でもない、それより何か思い出したか?」
「それがね~変な夢を見たのよ」
サタンはその夢が気になって仕方がなかった…
「もしかして!?」
サタンの心の声 【俺様から言ったらダメだったんだ】
「?」
「いいから続けて」
「真っ暗な森に、私と男の子がいて遊んでた」
「…それで?」
「そこで母に起こされたから…」
「そうか…」
「あの夢は何だろうね~」
「ああ」
サタンは考え込んでいたので明美は黙ってサタンを見ていた。真剣な顔でなにやら悩んでいたので…
明美の心の声 【今のサタンに何をしてあげれるのかなぁ…。何で思い出せないのよ!私はどうしたら…あっ!この声って聞こえてるよサタンに】
「ああ、聞こえてる」
「ゴメン」
明美は部屋を出ようとしたので…
「気にするな、待て!何処に行くんだ」
明美はサタンの言った事を無視して部屋から出て行ってしまった…
「サタンの邪魔したくなかったのになぁ…」
明美は階段を降りてキッチンに向かった…
「お母さん?」
「明美ご飯食べるの?」
「今から買い物に行ってくる」
「そう?具合は大丈夫なの?」
「うん、気分転換したいから」
「そう、気を付けてね」
明美は外へ出て行ってしまった…