STAR MINE
「上ー等じゃねぇか!」
ユウリが腕を組み斜に構えた。
「合コンキャンセル料は、貰うからね!」
ミチルが髪をなびかせる。
「エミ!悪い人大嫌い!!」
エミが両拳を握り叫んだ。
「面白そう!あたい、やる!」
アキが瞳を輝かせた。
「あんた達分かって言ってんのかい?」
エリカが周囲を一瞥する。
「わたくし、意外と負けず嫌いなんですの」
チグサが黒い微笑みを浮かべた。
「わ〜た〜し〜も〜・・・・」
ユキノの決意の途中。
「「やるんでしょ?!!」
残り7人に一斉に言われ、口を尖らす。と、次の瞬間煌く笑顔になった。
「始〜まり〜か〜な〜〜?」
8人は円になり互いの瞳を見つめあう。淀んだ目は誰もいない。
しっかりと見開かれたそれは、決意の象徴。
ユウリが先陣をきって円中央に右手を差し出した。その手の甲に次々と手が重なり合い最後にクミコが乗せた。
「始まりよ!」
「「始まりだぁー!!」」
掛け声と共に8つの手が宙を舞う。
普通の級友でしかなかった8人の少女達の、予期せぬ夏が、始まった。