STAR MINE


「・・ったく。誰かさんが変な事言い出だすから」

「なんか文句あんの?ユウリ?じゃー何か意見でも出せばいいじゃん。なんにもないくせに・・・」

「あぁ?!なんで勝手にそうなるんだよ!」


ユウリとミチルの小競り合いが始まってしまった。クミコは深く溜息をつき間に割って入り、二人の額に手刀をくらわせる。


「ストップ。・・・その熱ーい情熱を思考にまわしてくれるかしら」

二人は仰け反って額を押さえると、肩をすくめ項垂れた。
するとチグサが手をポンと叩き何か思いついたようで、一同を再び円陣に集めるがごとく目線を送った。


「そういえば、あの人?・・か・・どうかは分かりませんけど【力】がどうとか言ってましたわよね。
って事はわたくし達に接触してくる機会はまたありますわね。それを必要としてるらしいから・・・
その【力】の謎が解ければこちら側から仕掛ける事もできますわね。むしろ利用できるんじゃないですの?」


おぉ〜、と、みんな感嘆の声をあげた。こんなにも冷静に分析力に長けている彼女が何故補習組なのか、一筋縄でいかないのが全科目揃っての成績だからだろうか。とにかくチグサは確実に主要ブレーンになる事間違いなさそうだった。


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